木(こ)の芽風
自転車に鍬かつぐ人木の芽風 括弧
桜が咲きそうにな
ってから寒の戻りが長く続き、桜という桜がそれぞれの開花段階で宙ぶらりん状態にされた。開花して2週間たっても まだ5分咲きというところもあれば、明日にも開花かという段階でフリーズしてしまったものもある。わが里の桜がその口で、昨日あたりになってようやくひと枝に数輪開いている状態になった。といってもこれはソメイヨシノに限ったことで、他の種類で寒さに強いものであれば、満開を通り越して葉桜になり切ったてしまったものもある。エドヒガンという、ソメイヨシノの親に当たる種類は通常子供より1週間ほど早く咲くのだが、今が盛りである。雑木の斜面などに点々と見られる山桜の類にも既に満開を通り越しものがあるから、こういう年にはあらゆる桜が一斉に咲いている時期というものがなくなるのだと思われる。いわゆる桜の名所ではソメイヨシノが量的には圧倒しているから、通常のお花見の空気が損なわれるいうことはないだろうが、各地の多様な種類の桜を集めた、わが町の桜公園などは、よく言えば見られる時期が異常に長い、悪く言えばいつも不完全感に付きまとわれたお花見状態のまま終わるであろう。
さて「木の芽」であるが、「きのめ」と読むと山椒の芽のことになってしまうらしい。「木の芽あえ」というのは山椒を使った料理である。したがってここでは無難に「このめ」と読んでおきたい。市内の谷戸付近の景観地の光景である。昨日などは昼間は本当に温かかった。夜には一転、県内に霜注意報が出されたので、10年近くも栽培している、ようやく咲いたばかりのシンピジュームの処遇に迷った。間もなくぐんぐん暖かくなるだろうという予感がある。
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